2015年4月上海


上海に出張しました。街角の写真をアップしますね。FullSizeRender

延安飯店の内側の庭園です。革命の聖地延安という名前を冠する延安中路沿いに佇み、軍関係のホテルと言われる厳めしいイメージのホテルですが、内側にはこんなに美しい庭園があります。1990年前後出張時にはよく泊まりました。懐かしいです。

IMG_2817

 

これは長楽路と茂名南路の交差点です。この近くには錦江飯店や花園飯店があり、とても馴染みのある場所です。

IMG_2845

 

これは錦江飯店南楼。冒険家の楽園、魔都上海と称せられていた頃の名残が感じられますね。私は1982年9月から現北京外国語大学に2年間留学していたのですが、1983年春の春休みを利用して上海へ旅行しました。その時の一番の印象は上海はなんて都会で洗練されているのだろうかということでした。中国で都会といえるのは上海だけ、上海に比べれば当時の北京は巨大な田舎だと思いました。IMG_2907

 

上海で一番ロマンチックな通りと言われる衡山路です。素敵です。仕事とは関係のない写真ばかりですがもちろん仕事ですよ。

北京大学図書館”大倉文庫”善本展を開催する(後半翻訳)


2012年北京大学図書館は校内外37名の専門家の研究者の建議のもと”大倉文庫”を購入することに決定しました。2012年6月より、朱強館長は関係業務スタッフに力の限りを尽くして担当するよう指示し、全力で買い戻し事業を押し進めました。北京大学党委書記朱善璐等大学の指導者の全面的な支援を得て、買い戻し事業が最終的には中央の関係部署の指導者の関心を集め、教育部の同意により財政部から書籍購入代金の50%を支出することとなり、書籍の購入費用の問題を解決したのでした。そして一年半後の2013年12月12日”大倉蔵書”は北京大学図書館に到着したのです。

これはこの百年余りの間、中国が初めて海外に残留する大量の我々自国の典籍の買い戻したものでした。

この度は”大倉蔵書”全931種28143冊を買い戻しました。その内宋刻逓修本は四部あり、歴代逓修本の源流の研究に於いて規範となるべき高い文物価値と文献価値を有するものであります。九部の元刻本も等しく書品が極めて佳い精刻精印本です。また155部の明刻本中、明嘉靖、隆慶及びその前後の刻本が絶対的多数を占めています。明活字本15部中金属活字本が14部に達し、また伝来本にはまれな大変希少な唐人文集が11部も含まれており、一度に大量の明活字本を購入することができました。これは今まで絶対にありえなかった事です。この他清順治から乾隆年間の刻本153部、清順治から乾隆年間の活字本(武英殿聚珍本)39部、清初銅活字本一部、鈔稿本111部、その内鮑鈔鮑校等名家の批校題跋本が多くを占めています。善本の数がこのように多く、”大倉文庫”に含まれる典籍が珍貴であると説明するだけでなく、北京大学図書館が購入したこれら典籍はその価格を超えた価値を持っていると言えるのであります。

今日の”大倉蔵書”は掲示整理を経て、”大倉文庫”という単独形式で北京大学図書館の善本収蔵庫にまとまって保存されています。”大倉文庫”は将来北京大学所蔵の各種文献と共に、教学と科学的研究の中で十分に学術の公器としての力を発揮することでしょう。北京大学図書館はこれからも積極的に整理開発作業を行い、その化身千万を以て、真に資源を共に享受し、嘉恵学林と為すでしょう。

 

北京大学図書館”大倉文庫”善本展を開催する(前半翻訳)


4月17日のブログでは唐突に北京大学のホームページを貼付けてしまい、長文の翻訳には気合いが必要なため、そのまま今日まで放置してしまい申し訳ございませんでした。以下私の訳文で読みにくい箇所多々あるとは存じますがどうぞご了承下さいませ。

5月3日午前10時『北京大学図書館収蔵”大倉文庫”善本展』が北京大学図書館展示会場で開催されました。日本側は大倉文化財団法人大倉集古館館長大倉義彦先生、大倉集古館事務局長渋谷文敏先生、現代中国藝術センター代表取締役當銘藤子女史が出席しました。中国側からは国家古籍整理出版計画グループメンバー、国家文物鑑定委員会委員傅熹年先生、全国古籍保護工作専門家委員会主任、国家文物鑑定委員会委員、国家図書館研究館員李致忠先生、全国古籍保護工作専門家委員会委員、中国科学院国家科学図書館研究館員羅琳先生、光明日報副総編集沈衛星先生、中華書局副総編集顧青先生、国家図書館副館長沈力先生、首都図書館館長倪暁健先生等が来賓として出席されました。北京大学常務副校長劉偉、中央文史館館長、北京大学教授袁行霈、全国高等院校古籍整理研究工作委員会主任、北京大学中文系教授安平秋、及び北京大学教授厳紹烫,白化文、程郁綴等北京大学図書館が”大倉蔵書”を購入することを支持協力した校内の指導者と専門家の学者達が来場しました。

開幕式は北京大学図書館館長朱強が司会を執り行い、劉偉、大倉義彦、袁行霈が祝辞を述べました。その後劉偉、袁行霈と渋谷文敏先生が共同で『北京大学図書館収蔵”大倉文庫”善本展』のテープカットを行いました。開幕式の終了後、百名余りの専門家の学者の方々、図書館界の一行とマスコミの記者が展覧会を参観しました。

20世紀初頭、日本を訪問した中国の蔵書家董康は資金の調達に迫られたため、日本の友人である大倉文化財団創始者大倉喜八郎先生に収蔵していた典籍の一部分を売却しました。月日は流れこれらの典籍は大倉文化財団大倉集古館で百年近く珍蔵されて来ました。この間、大倉文化財団はこれらの典籍を中核として絶え間なく収集を続け、次第に規模を成し、世に”大倉蔵書”と称せられるようになりました。これにより大倉集古館は中国典籍を多数収蔵する機関となったのです。

2005年大倉文化財団は民間に散逸した日本の文物を収集するため、18億円という価格で”大倉文庫”を譲渡することを決定しました。その条件はオークションに出品して分散させない事、中国国有の収蔵機関で永久にまとめて収蔵するということでした。2005年から2012年の間、国内の多くの収蔵機関、企業から個人に至まで次々と大倉文化財団集古館と収蔵に関わる商談を重ねて来ましたが、或は資金の問題、或は大倉の保管収蔵の要件を満足させる事が出来なかったため、いずれも収蔵の願いを実現出来ませんでした。

明日に続く、、、。

2015年5月
« 4月   7月 »
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031

ブログ

アーカイブ

商品Products

カテゴリー

回顧録Memoirs