「海外所見善本碑帖録」
去年の秋、馬成名先生より著作の進呈を受けました。
馬成名先生は中国書画碑帖の世界的な鑑定家です。
1987年よりクリスティーオークションに勤務され、
2009年に退職されるまで中国書画碑帖部門にて要職についておられました。
ニューヨークや香港でのオークションの折々には温かく迎えて下さり、
その豊富な知識を披露していただきました。
最近はお目にかかる事も少なくなり、アメリカの山の中で執筆活動に勤しんで
おられるとのお話でしたが、この本を書いておられたのですね。
P77には2001年2月私が馬成名先生を京都の大谷大学の図書館にご案内して
《信行禅師碑》の拓本を見に行った事が書かれています。
忘れないでくださってありがとうございます。
「海外所見善本碑帖録」には馬成名先生が世界中で見聞された碑版法帖の
名品が書き綴られています。学問とはこういう地道な研究なのだとつくづく
思います。
内表紙には毛筆で為書きが認められています。お人柄の表れた美しい書ですね。